AMDCPUのPC自作初心者の失敗まとめ
※PlayStation5を倒すために約5年ぶりにPC自作に挑んだ2児の父のチラ裏失敗談です。
失敗その1:マザーボード
BIOS
最新のCPUで自作する場合,マザーボードを対応のBIOSにアップデートする必要がありますが,最新のCPUなど購入したことがない私はそんなことに思い至らず。見事にAMD Ryzen7 5800x発売前に投げ売りされていたAsRock SteelLegend X570に飛びつきました…
最初に自作したPCはマザーボードがASUS製だったので,USB BIOS Flashbackという機能がついておりCPUなしでアップデートできたのですが,よりにもよって,そのような機能がないAsRock製に飛びつくあたり,情弱っぷりを遺憾なく発揮してしまいました。更に購入店でBIOSを無償アップデートしてくれるPCワンズのような親切な販売店がある中,私が購入したのはパソコン工房。ここではBIOS更新料が6,600円(税込)という法外な値段です。参考までにTUKUMOは2,750円です。YAMADAも2,750円でBIOS更新を謳っていますが,マザーボードのみを持ち込んでお願いにいったら,「こいつ何を言っているんだ」という顔で即断られました。本来ならTUKUMOでBIOS更新したかったのですが,私が住む北海道ではTUKUMOは札幌の街ど真ん中にしかなく,このコロナ禍の中そこに赴く勇気も出ず,結局パソコン工房で6,600円を出してBIOS更新してもらいました。購入したときには対応BIOSがリリースされていたので,購入時点のBIOSに無償でアップデートしてくてもいいんじゃないか!?とクレームを付けたくなりましたが,気が弱い私は,店員に何食わぬ顔で「このMB,ZEN3で使いたいのでBIOSアップデートしてください。」としか言いませんでした。安物買いの銭失いとはまさにこのことですね…Ryzen5000シリーズでは,最初期の対応BIOSから数度パッチが充てられていますが,5chのAMDスレを見ると,非対応BIOSからパッチの当てられたBIOSに直にアップデートすると不具合が生じる場合があるので,最初期の対応BIOSから積み上げて行くべきとの記述がありました。パソコン工房でどのようにBIOSをアップデートしたか定かではありませんが,今のところ不具合は生じていないので,そのようにしてくれたと信じていますよ,パソコン工房さん!!
AMD縛り
マザーボード選びって重要ですよね。身も蓋もない話ですが,私がAMD CPUを買った理由は,実はZEN3を是が非でも購入したいという熱意ではなく,パソコン工房の安売りに目がくらみ,AMD対応のマザーボードを購入したばかりに,謎のAMD縛りが発生しただけであります。
そもそもゲームキングと言われるINTEL CPUがこの年末大きく値崩れしているのを見るにつけ,最新のAMD CPUを購入する意味があったのか未だに疑問です。結局Ryzen7 5800xを58,828円で購入したんですが,勢いでポチって後悔している私に追い打ちをかけるように,直後のamazonサイバーマンデーセールで,前世代のフラグシップ3950xが63,000円ぐらいで限定販売されているのを見て,泣きそうになりました。要らない附属品~殺意を抱くレインボー~
電源をつないだらPCの電源がOFFなのに,七色に光りだしたんですが…
今流行りのLEDでPCを装飾することにあまり必要性を感じていないので,PC電源がONになったときにぴかぴか光るのもあまり好ましく思っていませんでしたが,まさかPCがOFFの時まで光出すとは…
また私には3歳の息子と0歳の息子がいるんですが,現在,上の子はいたずらっ子MAX状態。そんな息子から私の命の次に大切なPCを守るのに苦心しているところです。仕事から帰るとPC周りがいつも荒らされた形跡があり,OFFにしているはずのキーボードのLEDがぴかぴか光っていることもしばしば。そんな息子が,SteelLegendのレインボーを見たら,突撃するでしょう,それもPC内部に。私が3歳児だったら,PCケースこじ開ける自身ありますね。さらに次男が大きくなって歩き始めたらと思うと,恐ろしくて,PCを家に置いておけない… UEFIの設定で消すことができればいいんですが,どうなんでしょう…
あと,NVMeソケットのヒートシンクについている4cmくらいの小さいチップセットファンが12㎝のケースファンに比べて3倍速でぶん回されていて非常にうるさいんですけど,これも回転数制御できないなんてことはないですよね,AsRockさん…
【12/22追記】電源OFFレインボーはUEFI設定からOFFにできました。しかし,チップセットファンを制御するためにはA-Tuningというソフトが必要らしいのですが,ソフト起動しないんですけど!! トホホ…
失敗その2:Ryzen7 5800x
じゃじゃ馬CPU
現在発売されているRyzen5000シリーズで随一のじゃじゃ馬CPU,Ryzen7 5800xを買うところにまた情弱っぷりがにじみ出ていますね。だって,これしか売ってなかったからね。所謂売れ残りです。
Ryzen7 5800xは熱さだけが5000シリーズトップレベル。コスパは5600xに遠く及ばず,パフォーマンスは5900xや5950xの足元にも及ばない。あと1万円積めば,現役世代最強バランスの5900xが買えたというのに…。
ちなみに私の環境では,アイドル時30℃前後。CINEBENCH R23を回した直後に10秒ほどで81.0℃まで上昇。その後ずっと80.0℃近辺でうろうろしていました。スコアはマルチで15,400ptだったので,一般的な5800xのレビューと大差ない感じでした。これで初期不良のある外れCPUだったら発狂しているところだったので,とりあえず普通に動いてよかったです。最新CPUの罠
自作初心者が最新CPUを買うのはよくないですね。安定して動くBIOSバージョンに着地するまで,メインPCとして活躍できないですから。しかもZen3は未だ完全体ではなく,Precision Boost Overdrive 2(PBO2)という,電源を効率的に使いさらなる性能アップが期待できるBIOSバージョンを残しているようです。2020年12月に各マザーボードメーカーから順次リリースされるということですが,12月21日現在,SteelLegend x570ではリリースされていないですね。これまでの仕打ちは許すので,早くしてください,AsRockさん…
失敗その3:簡易水冷CPUクーラー Naptune240 argb と PCケース TUF GAMING GT301 case
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初めての簡易空冷
マザーボードで懲りずに,こちらもパソコン工房で購入したもの。あれだけ痛い目にあったパソコン工房でなぜ買い物したかというと,【総額6億円分 最大20% 超還元!第2弾】でマザーボードを購入したために,2000円分の商品券が手元にあったんです。それを消費しなければという思いに付けこまれ,やられてしまいました。完全にパソコン工房の鴨であります。
CPUクーラーなんてリテールクーラーしか使ったことがなかったんですが,近年のCPUの高性能化に伴って,発熱をおさえるために水冷クーラーが浸透してきているという記事を見て,すぐに騙される鴨がばちょ。あとから調べると,安い簡易水冷は,値段が空冷クーラーに比べて高いにもかかわらず,十分なパフォーマンスを出せないとのこと。本気で冷やすには2,3万円の本格的なものが必要らしいです。一方私が買ったのはNaptune240 argb 6,980円(税別)。空冷クーラーなら同価格態でハイエンドクラスを購入できたのに… -
PCケースのトレンド
さあ,PCを組立てようとしたとき,何か違和感を感じました。前のパソコンと同じミドルタワーのケースを購入したつもりなのに,なんだか前のパソコンに比べて小さいんですよ。気のせいかなと思い,マザーボードをケースに付ける段になって,その違和感の正体に気づきました。光学ドライブを取り付けるスペースがないww
確かに今は何らかのソフトをインストールするにしても,ダウンロードで済ませるから,ほとんど使わないけれど,まさか光学ドライブを完全拒絶しているとは思いませんでした。危うく,ブルーレイディスクドライブを買うところでしたよ。買いませんでしたけどね! ホッ… 簡易水冷クーラーとケースが織りなす絶妙なハーモニー
クーラーとケースで合わせ技一本取られました。近年の自作PCにおいて,熱の管理が重要となってきているのは前述のとおりですが,私もエアフローについて考えてみたんです。結果,フロントと背面から吸気して,トップから排気するのが,いいという結論になりました。さてそれではトップに簡易水冷のラジエータを付けようと思ったら,マザーボードとヒートシンクが干渉して付かない… SteelLegendには最後まで悩まされます…
仕方がないのでフロントに簡易水冷を取り付けようとしたんですが,問題が多数発覚
- フロントには3つの12cmファンが3基あり,うち2基をトップに移動し,空いたスペースに簡易水冷のラジエータ―を付けようとしたんですが,ラジエーターがごつすぎて,3つ目のファンが付かない。
- ラジエーターの放熱でマザーボードが温められるのを極力避けるため,比較的スペースに余裕のあるケース下部にラジエーターを設置しようとしたら,ラジエーターが厚すぎて設置できない。
- 吸気の場合,ラジエーターのファンをプッシュ方向で付けるデザインになっていないため,プル方向での設置を強制される。
でも,フロントに3つファンを付けたい,ラジエーターはケースの下部に付けたい,ラジエーターのファンををプッシュ方向でつけたい,絶対に譲れないこの3つの条件を満たすため,出した結論がこちら
ファンを外して,ラジエーターをフロント下部に設置し,ファンで挟みこみながら,ケースに固定することによって,強引に3つのファンをフロントに並べることに成功しました。この配置にしたおかげで,Cinebench R23を回した時,80℃↑だったCPU温度が77℃以下まで下がりました。(爆熱には変わりないですが,80℃超えると精神衛生上よくないので,温度差以上の達成感があります。)
ファンがせり出しているので,フロントカバーが閉まらないんですけどね…
最後に
今のPCは無駄にLEDの配線が増えているので,電源とLEDの配線が混交してごちゃごちゃになりがちですね。今回は配線を極力ケース裏に回すようにしたので,表に出ているのは,簡易水冷のホースとLEDの配線,GPUの電源コード2本,全面パネルのUSB3.0端子ですが,それでも狭い感じです。簡易水冷クーラーは静音だと思ったのに、ラジエーターの音がファンの音より気になるってどういうことだよ!!
文句ばかり言っていますが、それでも自作PCは愛着が持てていいですね、やはり。
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